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ある意味で純血主義だが、それがIPCの魅力につながっている。 首尾一貫しているのだ。
Hのテレマティクス戦略は、「Hだからこそできた」といえなくもない。 IPCの会員数はここ執筆時点で約17万人。
コンパクトカーのFから高級ミニバンのEまで車IPC対応カーナビを装着可能で、特に価格帯の高いクルマF装着加入率が高い。 例えばオデッセイでは約17%、Eでは約17%がH純正カーナビを装着し、IPCに加入している。
基本料金が無料であるなど戦略の違いもあり直接比較することはできないが、新車の販売台数を考えればT、Nを上回る契約者数を持つIPCは、まずは成功したといっていいだろう。 IPCはなぜ成功したのか。
その理由は明快だ。 Hは同社の第1世代テレマティクス「I」が苦戦した理由をしっかりと研究し、その失敗の理由をすべてなくした。

誤解を恐れずに言えば、HはインターナビPCの企画開発で成功を夢見なかった。 その代わりに失敗する理由を、論理的に1つずつ消していったのである。
詳しく見ていこう。 まずHが重視したのが、「ドライバーはテレマティクスに何を求めるか」である。
第1世代のIでは情報誌大手のPと提携し、クルマやパソコンに多様なコンテンツを提供する会員サービスが考えられていた。 会員数は最盛期で約17万人いたが、次第に減少。
HはI会員と非会員のH車オーナーの合計4000人に入念なヒアリングをかけて、テレマティクスに何が求められているかを探った。 その結果として出てきたのが、「全国道路交通情報」と「カーナビ地図の更新(バージョンアップ)」だ。
第2世代のIPCは、このドライバー支援にコンセプトを絞り込み、わかりやすいテレマテイクスになったのだ。 さらにHが周到なのは、2つのニーズが高いサービスのうち、後者の「カーナビ地図の更新」をテレマティクスとは直接関係のないディーラー入庫型のサービスにしたことだ。

これはテレマティクスの土台となる通信インフラが貧弱だったという理由もあるが、カーナビと携帯電話を接続することをユーザーが嫌忌した場合にも、「カーナビ地図の無料バージョンアップがしたくてIPC利用者は増える」という保険にもなった。 しかもディーラー入庫型サービスをとれば、ディーラーの営業マンはユーザーにメリットを説明しやすく、自らの営業機会にもつながるのでIPCの理解や普及に積極的になる。

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